葉に含まれるポリフェノールと葉の表面の毛

オリーブの葉の秘密は、果実の10倍以上のポリフェノール(特に強力な「オレウロペイン」)を含むその栄養価と、乾燥・害虫から自身を守るために銀色の鱗状毛(りんじょうもう)で覆われた構造にあります。強力な抗酸化・抗菌・抗炎症作用を持ち、血管を健やかに保ち、健康・美容・ダイエット効果が期待できる天然の万能薬です。 

葉の秘密 その1

強力な抗酸化成分「ヒドロキシチロソール」

オリーブの葉は、果実以上にポリフェノールが豊富です。オリーブ葉を摂取すると特有の成分オレウロペインは体内(消化管内)で腸内細菌などの酵素作用によりヒドロキシチロソールに変換されます。このヒドロキシチロソールは殺菌・抗菌作用をもたらし、健康維持に役立ちます。ビタミンEに匹敵する抗酸化作用があり、老化防止や肌の引き締め、透明感をもたらす美容効果も期待されています。血液をサラサラにする作用や、悪玉コレステロールの減少、高血圧の改善に役立つ成分(オレイン酸など)が含まれています。血糖値の急激な上昇を抑える作用により、糖尿病予防への効果も期待されています。古代から抗菌・解熱効果のある薬草として利用されており、古くから平和の象徴でもあります。オリーブ茶として飲むことで、健康成分を手軽に取り入れることができます。

葉の秘密 その2

水分蒸散を防ぐ「鱗状毛」

オリーブの葉の表面に見られる白~銀色の斑点は「鱗状毛(りんじょうもう)」と呼ばれる星状の毛で、特に葉の裏側に密生しています。この毛は、乾燥や強い日差しから気孔を守り、水分蒸発を防ぐ役割を持つほか、葉の裏面が銀色に見える要因となっています。乾燥耐性を高めるための適応であり、裏面の気孔を毛で覆うことで乾燥から守ります。葉の表には点在し、裏面はマット状に密集しています。グミ科の植物に似た構造をしています。拡大すると円盤状、または星状の毛が多数確認できます。オリーブが乾燥に強い理由の1つとして、この鱗状毛が重要な役割を果たしています。

ヒドロキシチロソールの具体的効用・効果

地中海沿岸に住んでいる人々は古くから、民間療法としてオリーブの葉やオイルを使用してきました。
葉は痛風に対して、オイルは止血やきず薬として使われてきたとされています。オリーブオイルには、『ヒドロキシチロソール』『オレウロペイン』『ルテオリン』などの抗酸化作用を持つフェノール化合物が含まれています。 特にヒドロキシチロソールは強い抗酸化作用をもち、抗炎症・抗菌・抗ウイルス・抗腫瘍の特性があることが分かっています。呼吸によって体内に取り入れらる酸素の数%が『活性酸素』になるといわれています。活性酸素は体内の細菌やウイルスを撃退してくれる反面、増加しすぎた活性酸素は、細胞や遺伝子までも攻撃(酸化)して傷つけてしまいます。 ヒドロキシチロソールには、増加しすぎた活性酸素による細胞攻撃(酸化)を防ぐ抗酸化作用があり、この作用を利用した研究が数多くされています。

【動脈硬化予防】
長年にわたる高血圧や喫煙などの攻撃で、血管の内側が傷つきその結果、血管内壁が厚くなったり固くなったりします。その際に異常増殖した不要な細胞(血管平滑筋細胞)が血流の停滞を起こし、心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。ヒドロキシチロソールには、この血管平滑筋細胞の異常な増殖および遊走を抑制する働きがあることがわかっています。

【がん細胞増殖抑制】

オリーブオイルを日常的に食している地中海諸国のガン発生率は、他の欧米諸国よりも低く、その為、オリーブオイルを摂取すると、ガン細胞を減少させる効果に期待できるという研究があります。ガンなどの生活習慣病には、慢性的な『炎症』が深く関わっているのだとされています。炎症が起きると、細胞や組織に障害を与えて、さらなる炎症症状を引き起こす『一酸化窒素』が生成されます。ヒドロキシチロソールはこの一酸化窒素の生成を抑制する働きがあることが示されており、抗炎症作用が認められています。

【鳥インフルエンザ予防】

オリーブの葉や果実に含まれるポリフェノールの一種、ヒドロキシチロソールは、鳥インフルエンザウイルスに対しても一定の効果を持つ可能性が示唆されています。ウイルスが細胞に感染・増殖するために必要な特定の酵素(MSPL)を阻害する可能性が研究されています。
鳥や豚の飼育環境の空気中にヒドロキシチロソールを浮遊させ、鳥や豚の気管や肺に入れることができれば、抗ウィルス予防効果が期待できるかもしれません。

ヒドロキシチロソール Hydroxytyrosol

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